大阪市廃止・特別区設置住民投票が否決された。
まずは目出度し。
今回、維新+公明正規軍(賛成軍)に対する反対軍は、自民反乱軍、共産軍、真っ当な創価学会員、民主党寄せ鍋、多くの市民勢力、市井の民、そして「れいわ新選組」だった。
気分的には大阪夏の陣。
財力・組織力に勝り、何よりナニワ維新教信者(教祖ハシモト師)・組織力学に忠実系創価学会員を抱える賛成軍のプロパガンダ防塁は堅固で、大阪中のあちこちに伏兵(主にチンピラ)を展開させている。
対する反対軍は一枚岩ではなく、ほぼバラバラ。まるでまとまりに欠けていた。
例えば。
旧態依然とした戦法にこだわる反対軍リベラル左派と、徹底したゲリラ戦を得意とするれいわ新選組の温度差。
あぶなっかしい側面が露呈していたのもまた事実である。
これを大ピンチと云わず何と云おう。
そのような次第で、前回冬の陣は辛勝できたものの、今回の壮絶・悲壮感はかなり高いように感じた。
まさしく背水の陣。
皆、討ち死に覚悟であった。
でも勝っちゃったw (おつかれ気味なので戦記は割愛w)
わーい!わーい!
ここは大阪市淀川区木川西にある『大石砦(別名:大石あきこ事務所)』
‥テーブルには分厚い鉄板が敷かれ強固な防御を可能としていると同時に、最大4人で楽しくお好み焼きをすることが出来るらしい。
カウンター席や業務用冷蔵庫も完備で、一騎当千の素浪人(一匹狼)の休憩や、長期の籠城も可能としているが、厨房で焼いたお好み焼きを提供することも本来可能である。
「それ、つぶれたお好み屋に居抜きで入ったんとちゃうん」という雑音に関しては、徹底した箝口令を敷いており、ここで「豚玉ひとつお願いします」などと云おうものなら、翌日には淀川河畔に浮かぶことになる‥と怖れられている。(あくまでフィクションですw)
私はここに顔を出すようになってまだ2〜3ヶ月である。
僅かな期間ではあるが、実に濃密な、実に愉快な、実に誠実な‥すばらしい人々に遭遇することが出来た。
いつも眠たそうにしているけれど、マイク前では声優に見事に変身する小柄な女性。
普段は物腰穏やかな人だけど街宣車でひとたびマイクを握ったら破壊力抜群のリーサルウエポンに変身する主婦。
親の介護が大変で‥と云いつつ、笑顔で事務所を支える年齢不詳の美魔女。
選挙の仕組みや市民運動のイロハに長けた理論派の男性。
強面で言葉も少々荒いけど、実は心優しくやたらと器用なおっさん。
いつも何か食べていて、人のコーンスープも知らずに飲んでしまうけど、フットワークが軽くて明るいおっさん。
そこら辺のポスティング業者よりもチラシ配りの妙技を発揮するおっさん熟達コンビ。
趣味だかライフワークだか分からないけど、自前のオンボロ(失礼!)街宣車で走り回る不思議なおっさん。
実は会ったことも電話などでお話したこともないけど一人で黙々とアニメを描き続ける猛者。
そしてそして‥
寡黙だけど「○○やります」と実直に動いてくれる人たち。
口を開いたら止まらなくなるちょっと面倒(悪意はないw)だけど何かやってくれそうな人たち。
毎日が火事場の馬鹿力みたいな人たち。
まだ会ったことはないけどインターポールの刑事w
「ドラマにできそうですね」と誰かが云った。
はじめ私も同意したのだが、今はちょっと違うかな。
だって、演じる役者を探すだけでも大変だ。こんな濃いキャラはそうそう居るもんじゃない。
‥とすると。
これは『アニメ』だw
ほぼほぼ『うる星やつら』か『めぞん一刻』のような高橋留美子ワールドが淀川区木川西2丁目(淀川通り沿い)の大石あきこ事務所の中で繰り広げられているのだ。
もし仮にうる星やつらのキャラをスターシステムとして流用することができたとしたら、意外とあのキャラがあの人で‥とワクワクはさらに広がっていく。そんな気がする。
そんな濃厚な人間どもを束ねている首領が『大石あきこ』という女傑である。
武田信玄に討ちかかった上杉謙信の逸話のごとく、ナニワ維新教々祖ハシモト師に最初に討ちかかった伝説の女傑として、ナニワ維新教では提婆達多(レインボーマンを作った人ではない‥と思う)並に忌み嫌われているらしい。
だがこの女傑。いつもは飄々としている。
寝不足時とお怒り時以外は基本的に笑顔の可愛いヤングミセスである。
時々おっさんのような大阪弁になる。
おっさん達を顎で使う秘法を会得している。
何より努力家であり、山本太郎も認める「提案書の鬼」らしい。
詳しくは彼女が映っている動画を見て欲しい。
熱い情熱、誠実さ、そしてこれからの伸びしろの広さを感じるはずである。
主人公はまさしくこの人物でキマリある。
そして物語を彩る色濃い新キャラが登場することだろう。
それにしても、面白かったなぁ。
この続きを早く見たい。