テレビ朝日系の木曜ドラマ『ザ・トラベルナース』が最終話を迎えた。
脚本は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』の中園ミホさん。
辛気臭くなりがちな医療ドラマをカラっと明るく仕上げているのは流石である。
否、医療ドラマでありながら完全に人間ドラマであった。
NP(ナース・プラクティショナー)の資格を有する一見鼻持ちならないナース那須田歩こと岡田将生さんと、素性は分からないけど仕事が異常に完璧なスーパーナース九鬼静こと中井貴一さんのW主演。
遠藤憲一さんのナレーションが気持ち悪いくらい優しげなのは置いといて‥。
※今やこういうイメージなんだねw
最終回怒涛の伏線回収。
かなり荒っぽい力技(ちからわざ)なんだけど、
とにかくW主演のコンビネーションの良さと、脇を固める役者たちの達者な芝居がイイ。
なにより中井貴一さんの最早父親(佐田啓二さん)を30周くらい抜き去ったと云っても過言ではない卓越した表現力が、力技をさりげない空気感に変えて感動を呼び起こすことに成功した。
※ストーリーは、どうせ観なきゃ分かんないんだから敢えて書かずにおく。
※観たけりゃ配信でどうぞ(自己責任w)
さてさて中井貴一という役者が近年猛烈に気にかかる。
実は現在の演劇人の中で最高ランクに巧味を持つ役者はこの人なんじゃないかと思うほどだ。
※近作、映画『大河への道』では主演だけでなく企画者としてプロデューサー的な役割も担っている。
寛容なジェントルマンから眼光鋭いヤクザまで変幻自在に変化する。
NHK『サラメシ』ナレーションも声のトーンの使い分けが巧みである。
本作でも「穏やかな口調+優しい視線」が一瞬で「怒気を込めた広島弁+冷たく鋭い視線」に変化するシーンが幾つかあった。
広島弁の中井貴一と言えば『はだしのゲン』中岡大吉(ゲンの父)役の凄み満点のシーンを思い出す。
初回。柳葉敏郎さん演じる外科部長がコロナ後遺症で倒れ、ベッド上で苦しんでいるところに馬乗りになって広島弁で恫喝するシーン。名シーンと言える。
最終回では、ベッド上の中井貴一に柳葉敏郎が秋田弁で一言言い返すところもファンをくすぐる脚本の妙であった。
※この2人はプライベートでも仲良しだかんね。
いつか私がプロデューサーでも監督でも何でもいいが「本編」を撮ることがあれば、
万難を排してでもメインキャストに入って頂きたいのが中井貴一さんなのである。
それくらい推している。
ちょいと脱線するが‥
「エノキダは大石議員《誕生》に乗っかろうとして会社を辞めて広報係になったのに《首》になって可愛そう(嘲)」と吹聴している《御仁》がいるそうだ。
事実誤認と云うか見当違いも甚だしい。
そもそも、まさか本当に当選するなど考えてもいなかった2021年夏、たぶん8月下旬くらい。
(期待はしていたから総力挙げて選挙戦を頑張ったさw)
「俺、会社辞めるよ。今の部署つまんないから。どうやって速やかに退職しようかな?」と大石空軍よろずやの仲間とちょいちょい話していた。
夏の段階で会社(某大手MSO※全国ケーブルテレビ局)を辞するのは既定路線だったわけ。
で、実際退職を願い出たのが9月中旬だった。
「石橋をまたいで渡る」とよく云われる私である。
選挙?そんな危ない話に乗りまっかいなw
ちなみにスーパーナースじゃないけど、わたし何処へ行っても潰しが効くのでね。
年明けからは某在京キー局の経営部門(ホールディングスってやつ)に嘱託軍師として参画させて頂けることが決まってるし、支援して下さる皆様からいろいろお仕事のオファーも頂いておる。
というわけで、とりあえず「可愛そう」ではないのでよろしくねw
※だからと云ってリッチなわけではないので‥皆様『IBB独立放送旅団(FMC/GETSU-TELE)』へのご支援引き続き宜しくお願い致します。
あ!残念無念なのが1つあったw
この際だ。これは書いておこう。
れいわさんの広報係の半年契約が延長しないことが決まったのが期間満了ギリギリだったのね。
これ一般企業であれば「下請法」に引っかかること間違いなしのグレーどころか思いっきりブラックな話。
普通、契約の延長可否決定って期限1〜2ヶ月前が基本。不動産契約とかでもそうでしょ。
「延長しないよ」って話が全く出てなかったので当然「次期準備」を開始していたけど現実はこんな感じw
私が前職(テレビプロデューサー)で一番気をつけてやっていたことが実はこれでね。
つまり下請プロダクションさんの保護ね。
ところがところがその真逆な話になったので「政治の世界では斯様な無茶を押し通してくるのだなー。すげーなー!」と驚嘆したんだけれど、
いやいやこれが残念無念なのではない‥w
まわりくどくてごめんw
いやね。
統一地方選を想定した超本気モードで「次期準備」を進めようと決心したもんで、
せっかく頂いていたビッグオファー(某大手映画会社のプロデューサー職)を蹴っちまったのが残念無念なのだ。
だって中井貴一さんに相当近づけたかもしれないじゃん。※これは神のみぞ知る話w
もっともこっちに行っていれば『IBB独立放送旅団』という前例のない唯一無二の制作集団に出会うことはなかったわけで‥
まぁそこら辺の評価については、私の死後にでも皆様に白黒つけて頂こう。
‥そろそろ復旧する。
尚、なんでこんな脱線をしたかと云うと‥。
本作『ザ・トラベルナース』は、中井貴一さん演ずるスーパーナースを軸とした「人間ドラマ」であり「人間観察ドラマ」であり「コンプライアンスドラマ」でもあるということ。
人を「観て」「診て」「看る」というすなわちホスピタリティの重要性と、様々な制約の中で「限界まで努力する人々の素晴らしさ」をサラリと描いているこのドラマに感動したのだ。
多分その《真逆な半年間w》を存分に経験させて頂いたから逆バイアスがかかっているのかもな‥。
その点では「本当に勉強になりました」と嫌味も忘れない私‥性格悪いのでw。
次は『エルピス』を書く予定。